グループウェアも多種多様な種類がある中、弊社ではCybouzu Liveを使わせて頂いておりました。前職で、サイボウズOfficeを使用していたこともあり、スケジュール管理・データ共有には大変重宝していました。スマホ用のアプリもあり、通知などもわかりやすいです。
乗り換えようと思ったきっかけは、サイボウズの上でのコミュニケーションとして、誰に対しての発信なのかがわかりにくいという点、また、プロジェクト毎にグループを別にしなくてはならず連携がとりづらいという点。もちろん、工夫と使い方によるのですが、思い切って新しいシステムを使ってみることを検討しました。
Talknoteも考えましたが、使用頻度や内容を考えると有料になってしまうので、まずはSNSを構築できるCMS「OpenPNE」を試験導入することにしました。
CMSとしてWordPressやMovableTypeを使い慣れていると、検索すれば情報がすぐ出てくるというところに、とても安心感を覚えるのですが(これがユーザーが多い強みですね)、OpenPNEについては、なかなか情報が出てこないところもあり、苦戦した箇所もありました。備忘録として、ブログ記事にしようと思います。
環境としては、 操作端末:MacOSX10.6.8 + レンタルサーバ:hetemlです。
①FTPクライアントとして、「Cyberduck」ダウンロード
RBrowserというFTPクライアントを使用していましたが、
SSH接続もできるということで、Cyberduckを導入。
http://cyberduck.softonic.jp/mac
【hetemlでの事前設定】
②hetemlの管理画面でsshを許可。
③データベース作成
任意のデータベース名とパスワードを設定し、作成
↓
設定したデータベース名(自動的に先頭に[_]が付く)と、サーバ名と、パスワードをメモしておく。
④サブドメインの設定
今回は、http://sns.(取得済みのドメイン).xxx/ というアドレスで使用することにしたので、下記の設定。
公開フォルダは、OpenPNEをインストールするディレクトリ下(後述)の
「/OpenPNE3/web」を入力。
【Cyberduckとターミナルでインストール作業】
⑤Cyberduckで、SSHアカウントで、ログイン。
⑥インストールしたいディレクトリまで移動して、[移動]→[ターミナルで開く]
(このディレクトリ下「/OpenPNE3/」内にプログラム群がインストールされる)
パスワードを入力して、ログイン後の画面↓
⑦これ以降はターミナルのおまじない。
git clone git://github.com/openpne/OpenPNE3.git
cd OpenPNE3
git checkout OpenPNE-3.8.13
以降、コマンドは一行ずつ入力した方が確実。

⑧つづいて、初期設定のファイルのコピー
cp config/ProjectConfiguration.class.php.sample config/ProjectConfiguration.class.php
cp config/OpenPNE.yml.sample config/OpenPNE.yml
・ProjectConfiguration.class.php
・OpenPNE.yml
ファイルが出来ていれば、OK。

⑨OpenPNE.yml を編集
ドメイン、base_urlなど、変更。

⑩ふたたびターミナルに戻り、
php5 ./symfony openpne:install –-internet
インストール開始の文句。データベースの種類・データベースユーザ名・データベースパスワード・データベースサーバ名・データベースポート番号(空欄)・データベース名(ユーザ名と一緒)を聞かれるので、入力。
最後に「Y」入力で、インストール開始。

完了!
⑪環境開発用ファイルを削除
php5 ./symfony project:clear-controllers

⑫インストールしたURLでログイン出来るかテスト
http://sns.(取得済みドメイン).xxx/index.php にアクセス
sns@example.com / password でログインすると、
OpenPNE君出現。


このユーザは、管理者の名前に変更するのが手っ取り早いでしょう。パスワード変更を忘れずに。
⑬管理画面に入れるかテスト
http://sns.(取得済みドメイン).xxx/pc_backend.php にアクセス
admin / password でログインすると、管理画面に。


管理パスワードも変更忘れずに。インストール完了!
【プラグインのインストール】
⑭基本的に、http://www.openpne.jp/plugins/ で紹介されているものは、入れておいて損はないと思いますが、必要あるものだけのインストールがよさそうです。たくさん入れていくと、挙動としては重くなります。
例:「写真をコミュニティ内で共有」
php5 ./symfony opPlugin:install opAlbumPlugin -r 1.0.0.1

そして、二行目を投入。オフィシャルサイトの記述だと、 openpne:migrate の後ろの [-]が一つしかないので、エラーになるので、[–]と二つ続けて、
php5 ./symfony openpne:migrate –-target=opAlbumPlugin
(ちなみに、うちの端末ではこのままコピペすると、なぜかターミナルに貼り付けできないんですが、なぜでしょう。手入力します。)
終わった後、管理画面のプラグインのページを開くと、

表示されています。このあと、SNSページを確認して、「アルバム」があることを確認します。

プラグインのインストールはこの手順の繰り返しですが、うまくインストールができなかったりすると、エラーがおき、白い画面に何も表示がない状態になります。その場合は、管理画面のプラグイン設定で、該当のプラグインを「Off」にしてみます。
その他のプラグイン
http://openpne3.com/wiki/プラグイン:逆引きOpenPNE3プラグイン
http://plugins.openpne.jp/
【使い勝手や如何に】
これからプロジェクトメンバーをこのSNSに招待して、使ってみようと思います。使い勝手や如何に。また報告できればと思います。
